Drops
目覚めていても どこか 夢のなか
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あなたが好きだから
スマホに深夜のコール。
「もしもし?」
『・・・ヌナ? 寝てた?』
ささやくように小さく、愛しい声。
「ううん、起きてたよテミン。 もう、家なの?」
『うん・・・。』
いつもは仕事の事、メンバーの近況など、楽しそうに自分から話し始めるのに、今夜の彼は元気がない。
何かあったのかな。
私はとりとめのない話をして、二人でふふっと笑いあった。
少しの沈黙のあと。
『ね、ヌナ・・・』
「なに?」
『あのさ・・・見てるのかな?』
「何を?」
『ウギョル。』
来た。 たったひとつ、触れたくない話題。
「ん・・・?ちょっと見たよ」
『見なくていいよ!』
「なぜ?」
『だって・・・』
「テミン、私は大丈夫だよ? だって・・・仕事じゃない? 気にしないで。 大丈夫なんだから。」
『そうだけど、ヌナ・・・』
「それよりテミン、あのウサちゃん握りしめて歌うのは誰が考えたの?? あそこすごく好きなの!」
『あ・・・うん、あれはね・・ 』
話を無理矢理バチンと切っちゃった。
どんな内容でも、正直あなたからは彼女の話を聞きたくないの。
ごめんなさいテミン。
嫌だ!あんな番組、なんで出るの?すぐに辞めて!・・・って、言えたらどんなにいいだろう。
でもそれは、あなたを困らせるだけだから。
だから蓋をするの。 見ないし、聞かない。 話さない。
ごめんねテミン。
頑張っているあなたを応援できない、器の小さい私でゴメン。
そんなことを頭のなかで考えながら、1時間の楽しい電話は終わった。
電話を切ったあと、少しだけ、涙が出た。
テミンside>>>
電話のヌナはいつもと変わらず、明るく優しく僕を癒してくれた。
でもそれが僕は。 なんでか寂しかったんだよ。 ヌナ。
ヌナ、僕は・・・ホントはウギョルなんか出たくないんだ。
ヌナは、平気なの?
僕が他の女の人に・・・ 笑いかけたり、密着したり。 触れたりするの。
僕は、嫌だ。
もしヌナが、僕の見てる前で他の男とそんなことをしたら。
どうなるか分かんないよ。
考えただけでここが・・・胸が掻きむしられるみたい。
ヌナ・・・ヌナ。
早く、会いたい。
会って、安心したいんだ。
僕たちは大丈夫だって。
どうかヌナが、やせ我慢してくれているのでありますように。
もしそうだったら、僕は。
ヌナを抱きしめて、いっぱい抱きしめて離さない。
ウギョルが終わるまで、ヌナの感触を忘れないように。
他のひとに触らなきゃいけない時でも、ヌナを思っていたいから。
たくさん抱きしめて、たくさん・・・キスして。
僕をヌナで溢れさせて。
ああヌナ。 今すぐ会いに行きたいよ。
ねえ ヌナ? 知ってる?
ヌナが思ってるよりたぶんずっと、僕はあなたを・・・。
あなたを愛しているんだよ?
ヌナ。
もう一度、電話してもいい?

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